年々激しさの増す大雨や風。異常気象によりこれまで以上に看板に注意が必要です。
事前の対策から、破損してしまった時の対処など、看板アイテム別にご紹介いたします。
事前の対策
ニュースを見て、危ないかな?と思ったら事前の対策をオススメします。
看板が壊れたり、怪我をしないためにも予備知識として確認しておきましょう。
スタンド看板
普段は移動ができて便利なスタンド看板。
しかし、移動しやすいという事は動いてしまうという事。
絶対に倒れない可動式の看板はありません。
心配な時はしまっておきましょう。
●日頃の対策
・ウエイトを置いて倒れにくく
看板の品番に応じて適切なウエイトが異なる場合があります。「ウエイト置き」を付けられる看板もあるのでご相談ください。
●倒れた時は
・面板の破損→面板交換
・本体ごと破損→
パーツ取り寄せで修理or買い替え
フラッグ・のれん
風でなびく動きのあるサインです。
もともと布系のサインは耐久度は低めです。
破れや、色あせも含め定期的に変えることをお勧めします。
●日頃の対策
振れ止め金具を付けて、なびき過ぎやポールへの巻きつきを防止します。
制作の仕方で緩和できます。
・メッシュターポリンで制作
・風抜き穴の加工をする
●事前の対策
・可能であれば外す
・振れ止めを外してポールに巻きつけて、紐などで縛る
フラッグの破損で一番多いのが「ハトメ付近が切れてしまう」ことです。
負荷がかかる箇所から破れてしまうので、外せるならベストです。
横断幕・懸垂幕
大きいサイズが軽く作れる。布を使ったサインは優秀です。
しかし、こちらも風を受ける範囲が大きいほど負荷がかかります。
布が切れたり、支えている支柱が折れたりと危険が伴います。
●日頃の対策
素材と加工で破れにくくすることができます。
●事前の対策
面積が大きいほど風圧を受けてしまいます。
前日の予報を見て、大事をみて畳んでおきましょう。
テント・オーニング
雨除けや日差し除けに便利でオシャレなアイテムです。
便利さ以外にも建物の景観を良くする目的を果たすものも。
建築としての要素を果たすものも多いので、他の看板に比べ面積が大きい傾向にあるので注意が必要です。
●日頃の対策
劣化具合を時折チェックしてください。
●事前の対策
オーニングは畳んでおきましょう。
テントはしまえないので、天気の回復後にチェックしましょう。
布の破れだけでなく、風に引っ張られフレームが曲がったり、取り付けた壁に割れが出ることもあります。
悪天候後
自分のお店の周りを確認しておきましょう。
痛んでしまったり、破損状態が危険な場合は撤去・補修をします。
パネルが飛んだ
残った物の状態を確認。
危ないようであれば、すぐに撤去を。
ポールサインが倒れた(倒れそう)
すぐに撤去を。
二次被害を防ぎましょう。
突き出しサインが割れた
電気が点く看板の場合、電装が剥き出しになり、
漏電したり、錆びやすくなります。
早めの撤去・補修を。
看板の電気が点かない
●ケース1.漏電:
看板だけが点かないのかをチェック、他の箇所との影響など専門業者に調べてもらいます。
●ケース2.断線:
看板だけが点かないのかをチェック、他の箇所との影響など専門業者に調べてもらいます。
●ケース3.タイマー:
看板の点灯をコントロールするタイマーにはいくつか種類があります。
<タイマースイッチ>
停電と同時に電気が止まり、タイマーもストップ。
その際に設定時間がずれているだけかもしれません。
設定しなおせば元に戻ります。
(※器具不良の場合もあります)
<例外>明暗センサー
外の明るさを感知して看板をON・OFFしてくれる機械です。
この場合は、実際の機械を確認してもらい、外れたり、ゴミが覆っていないか確認します。
目視で問題ない場合は、器具不良、断線なども視野に入れて考えるため電気屋さんに確認してもらいます。
(※周囲の環境変化に敏感なので、新しく街灯が立ったり光が多く当たっていると日中とみなし、看板点灯の切り替えが作用しない場合があります)
その他(事故破損や経年劣化など)
看板は物である以上、年々劣化していきます。
日当たりや、海の近くなど環境の違いで劣化スピードに差異はありますが、
5年に1度くらいのペースでリニューアルできると良いかと思います。
事故破損の場合、保険が降りるケースがあります。念のためご確認ください。
メンテナンス・リニューアル頻度
看板を広告として考えるなら、リニューアルペースは早いほうが、印象に残ります。
広告は常に新しい情報を発信し、時代性に合わせた目新しさで集客します。
建築の外観要素として考えるなら、汚れてきたら交換のペースで良いかと思います。
看板デザインには両方の要素があるので、
アイテムによって匙加減でメンテナンスしてあげてください。